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安全で高品質な商品を安定的に供給すること。私たち「食」に携わる者が果たすべき最低限の責任です。したがって健康に悪影響を与えることが分かっている食品はいうまでもなく、生産方法を理解していない食品も絶対に扱うべきではありません。私たちは食肉についてより深く学ぶためにアレフ牧場、アレフ農場を設立し、健康な土づくり牧草づくりから品種の選定、改良などに積極的に取り組み、豊かな経験と知識を蓄えてきました。アメリカの20倍、金額にして全世界の使用量の47%を占めるとまでいわれる農薬漬けの日本の農業状況のなかで、健康を支える食品を自信をもって提供するためには、まず自分たちの手で安全な食品を確保する方法を模索しなければならなかったのです。このように、私たちはつねに外食産業として正しくあろう、もし誤りやごまかしがあれば、それをひとつひとつ無くしていこう、と努力を続けて来ました。それは損得よりも善悪の判断を重視すること、いいかえれば資本の論理を人間の論理でリードすることです。 |
このようにして私たちは品質への責任を果たすために、食材の研究、生産から加工、流通、そして消費、サービスのすべての段階においてイニシアティブを発揮できる体制、すなわちバーティカル・インテグレーションシステムをつくりあげました。ビールや乳製品などは独自に生産しています。しかしこれからも農業との連携がなければ十全に機能するものではありませんし、農業もまた加工、流通、消費の実体を無視しては成り立ちえない時代を迎えています。もとより食べ物を扱う点において農業と外食産業は一体です。ですから私たちはいま、農業と外食産業を含めた、より大きな「食産業」を構想しています。そうしてこそ、健康を支える食、将来の疾病から人々を守る食の提供が盤石なものとなります。「食」とは「人」を「良」くするものでなければならないのです。 |
農業に深くかかわっていくと、おのずから自然の大切さが痛感されてきます。いまでは子供たちやその次の世代により豊かな自然を残していくために、自然と共存した永続性のある企業活動の在り方を追求していくことも、私たちの使命であると考えています。資本の論理をリードする人間の論理に、さらに自然の論理をプラスするということです。これまでも私たちは省資源、省エネルギーのためのさまざまな取り組みを展開してきましたが、現在ではさらに一歩進んでトータルな意味での循環型企業活動の実践、エコロジカル企業の実現に取り組んいます。ヘンリー・デーヴィッド・ソローは「釣り人とかハンターとして森に入っても、森から出てくるときは詩人とか博物学者に!」といった意味のことを語っています。アレフも「食」から社会という森に分け入り、やがて農業や環境といった問題にかかわるようになりました。そしていま、従来の外食企業の姿からは想像もできないほどの大きな変貌を遂げつつあります。アレフはますます面白くなっていきます。ご期待ください。 |