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定員300名の会場は、おかげさまで入場お申し込みの段階ですでに満席。農業関係者や企業経営者の姿も多く見受けられました。 |
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DAGUDAは、1998年に結成されたジャズカルテット。太古、宇宙、自然、共生、和などをテーマにしたオリジナル曲をレパートリーに、北海道小樽のライブハウスで毎月のライブ活動を続けています。ドラムスは小社代表取締役の庄司昭夫。2曲演奏して休憩に入ります。 |
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「ふゆみずたんぼ」とは、冬のあいだも水を張り続けることによって生態系の働きを活発にし、その力を借りて無農薬、無化学肥料で稲を育てる田んぼ、あるいはその農法のことをいいます。 岩渕氏の講演では、この「ふゆみずたんぼ」がもつ生命の場所としての豊かさ、子供たちのための教育的価値、そして携わる農業生産者の方々の想いなどが、スライドを示しながら具体的に語られました。 |
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続いて「商業界」主幹の倉本氏の講演です。 ● 商業を通して具体的に示された全体論的なつながりの部分を、抜粋します。 |
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15分の休憩のあと、トークセッションがはじまりました。ステージ上にエリザベット・サトゥリス氏、岩渕成紀氏、倉本初夫氏、庄司昭夫が揃っています。 ● ここでは、「進化」をお話の中心に、それぞれのご発言の一分を抜粋、再構成してご紹介します。 |
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●サトゥリス氏:西洋の世界観としては、宇宙とは無生命の物体でつねに退化しているという物語と、生物学的な物語、つまり宇宙は退化しており、したがって生存競争によって取れるだけ取っておくのだ、という物語があります。宇宙には何の意味も目的もなく、したがって取れるものは取っておこうという考え方は、当然ながら、消費社会の構築を正当化するものです。私たちはこの退化する宇宙に生きる慰みとして物を確保しておかなければ、と信じています。そのために私たちは、次々といろいろな物を確保しようとして、いわゆる“過多”状態に陥ります。私はかつて物が溢れかえった大きな家に住んでいましたが、2人の子供を育て上げたあと、それをすべて処分して思索にふけりたいと思いました。それで私はアメリカからギリシャのある島に移住し、森の中の簡素な家に住みはじめたのです。そうすることで平穏な静けさを確保しました。つまり休みなく動き回り、物を片づけたり動かしたりしてきちんと整理しておく必要がなくなったのです。何事にも束縛されない状態に身を置くことで、思索したり解明したりすることが可能になりました。 私たちの信じている物語を変え、宇宙を生きているもの、畏敬の念を起こさせる巨大なものと捉え直し、人間を宇宙の構成要素、すなわち巨大な意識の中に住む思考能力を有する独特な生きものとみなすとき、自らを律する方法を考えるため、自然に目を向けることができます。そしてこのコンテクストにおいて、多くの種が競争から協力に転じたこと、敵を殺すよりも食物を分け与えるほうがはるかに安上がりだということに気付きます。 |
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●岩渕氏:ネオダーウィニズムというのは、やはり進化論として、競争の中で淘汰されつつ最終的にゴールに向かうんだという話です。 それが企業論理に上手く使われてしまって、いまの破綻社会を生んでしまう、あるいは大量消費のウェイスト社会が成立してしまったひとつの原因になったんじゃないか、と思われるわけです。サトゥリスさんのような、いわゆる共生社会がゴールなんだというアイデアで企業の活動が進められていったらまた別の社会になると思うんです。 そこで、『アースダンス』の中でも今日の講演の中でも出てきました“進化において繰り返されるパターン”という話を私たちは身に付けていかなければならないと思うのです。 |
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●倉本氏:実は『アースダンス』の中の言葉なんですけど、「競争によって非常に無駄なエネルギーを消耗するよりも、協力的な相乗効果へ転じることを行動の規範にしたらいいんじゃないか、すべきである」と書いてあるんですね。 ということは、よく読んでみると、戦って乗っ取るというんじゃないんですよ。ここでいっていることは「協力的な相乗効果に転じる」といっているんです。戦いをするのではなくて戦いを転じる、という意味は、戦いを止めてということとはまた違うわけです。戦いがいつの間にか相乗効果になる、あるいは協力体制に変わっていく。ですから決して競争がまったくないほうがいいとか、あるいは競争は悪いものであるというふうに決め付けているのではなくて、競争そのものがある意味ではよりよくするための協力体制とイコールであるというものの考え方を本物にしていかなくちゃいけないというわけです。 いい方がちょっと難しいので分かりにくいかもしれませんけど、そういうふうな考え方が非常に大事じゃないかな、ということがひとつありますよね。 進化というものはそういうふうに理解しないと、ただ単に優勢なものが勝って他のものがすべて滅びていくという、それが進化の原則であるという、そんな古いものの考え方を私たちはなかなか捨てられないんだけれども、捨てなくちゃいけないということだと思うんですね。 |
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●庄司:「進化」ということに関しては、ビジネス界などでは、よく進化と成長、発展をごっちゃにしているような気がします。やはり進化が必要なときというのは、そのまま行ったら種が絶滅するかもしれないという前提があるのだと思うんです。すると成長、発展のためというのは、ただの変化ということになります。 いまはそうじゃなくて成長、発展よりも、21世紀もこのままでは駄目になる、地球から人間から危機状態になるという認識、それでここを乗り越えるために進化が必要なわけですね。そのときに条件としては、やはり多様性があるかどうかで進化を乗り越えられる素質があるかどうかということに結びつく。 ビジネスのほうで「進化」というと、…「戦略」という言葉がありますね、一般的には成長、発展のために意図的にある世界を築いて皆がそれに追随せざるを得なくなることをもって「戦略」といいます。これと同じような意味合いで「進化」という言葉を使っているような気がします。 しかし「進化」の本当の意味合いというのはまったく違います。自分でこうなりたいということばかりではなくて、社会、環境がそうせざるを得ない状況になったときにどうしていくか、というような意味合いです。それは具体的には、自分はこうなりたい、というのではなくて、社会、環境の状況の中でちゃんと種の保存を図っていくためにどうするか、というようなことです。ビジネス界などでは、こういった勘違いが結構見られます。 時間的な制約のためにそれぞれの会話が実際にスイングし合うというところまでは行きませんでしたが、語られた多くの部分が重なり合い、また共鳴しあっていることが実感できました。 ● エリザベット・サトゥリスさん、岩渕さん、倉本さん、たいへんありがとうございました。 当日、会場にお越しいただいた皆さんへの心からの感謝を送りつつ、これでこのレポートを終了させていただきます。 |
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